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韓国の旧正月とは?大晦日や正月は、何をして過ごす?

今日は韓国の旧正月について話してみましょう。日本のお正月は、12月31日に大晦日、1月1日がお正月で、3日までカレンダーの赤い日になっていますね。日本は新暦でお正月を祝いますが、韓国は旧暦で向かえます!私も簡単にしか理解できていないのですが、旧暦には閏月(うるうづき)というものがあり、3年に1度だけ、1年を13か月にカウントする年があります。そのため、新暦のカレンダーで旧暦を追っていくと、旧正月の日にちが変わることになります。(2019年の旧正月は2月5日でした。「去年より早いね~」と、そんな会話が飛び交いました。)

では、韓国は12月31日の大晦日や1月1日の新暦の正月は、何をして過ごすの?もしかして年に2回も正月を祝うの?とよく聞かれますが、韓国では1月1日が赤日なのを除くと、それ以外はすべて普通の日と変わりません。もちろん病院も、市役所も、平常日です。12月31日も1月2日もきちんと対応してくれます。日本の方からすると、きっと不思議な感覚ですよね。

名節シンドローム。韓国は、親戚付き合いが濃いのが特徴。集まりも大変?

韓国にお嫁さんとしてやって来た、日本人女性のブログを見せて頂いたのですが、「キツイ、行きたくない!」「ストレスが溜まる。」と書かれていました。確かに、日本よりも親戚付き合いが幅広く、濃厚な韓国。日本のおせち料理と比べると、正月に準備する物も多いような気がします。大変なのは間違いないですね。しかしそれでも、そのお嫁さんの性格にもよるし、どんな家に嫁ぐかにもよるし、親戚の方々の人間関係にもよります。とにかく義実家へ行きたくないため、旧正月や集まりの前になると憂鬱になる症状を「名節シンドローム」と呼ぶみたいです。

これは正直、女性だけの病ではありません。人間関係の悪い田舎の本家へ帰る男性もそうですし、妻の実家へ挨拶をしに行く夫側も、心を病む場合があります。以前は都会に出ている子供たちも、旧正月は必ず田舎の家へ帰省していました。私は特に、田舎のザ韓国という本家に生まれたので、「帰省しない」という選択肢はありませんでした。しかし近ごろは時代の流れに合わせて、旧正月や集まりにも変化が出てきているようです。両親の方がソウルや釜山に出向いて孫たちに会って、帰っていくという逆帰省も増えています。

韓国の旧正月休み、ソウルや釜山から、高速道路や下り路線は大渋滞!

韓国はGWがなく、大型連休は9月のお盆か旧正月くらいのものです。そのため、高速道路を中心に下り路線は大渋滞します。近ごろは、高速道路の車線が増え、下道にも自動車専用道路が出来たため、渋滞してもダラダラと進めるくらい一昔前と比べると本当にスムーズいくようになりました。

10年くらい前は、今よりもずっと道路が少なかったのです。高速道路の渋滞を避けて下道を使い、ソウルから田舎の家まで向かった時、通常4~5時間くらいのところがなんと9時間以上かかってしまいました。(あの時はきつかったなあ…。)今では田舎に越してきたため、渋滞の憂鬱とは無縁になりましたが、韓国は国土が日本の1/3程度と小さいので、飛行機や新幹線よりも車で移動したい方が多いため、そんな車社会が渋滞を引き起こす理由の1つです。

そして日本と違い嬉しいところは、韓国の高速道路は100キロで500円くらいの計算になります。日本で福岡都市高速を使った時、600円くらいかかり本当に驚きました。仕方のないことですが、日本の高速道路もっと安くなったらいいな、と思っています。

韓国の旧正月にお供えする、料理の準備。ミョヌリ(お嫁さん)は大変。

韓国の旧正月を迎える時に欠かせないのが、ご先祖様にお供えする「チャレサン」という20種類は超えるであろうこの料理。話が少し逸れますが、日本でお正月と言えば、除夜の鐘を鳴らしたり初詣に行ったり神様に祈ることが一般的ですが、韓国では日本よりも神様という存在が薄いのか、その辺はあまり詳しくないのですが、旧正月にはご先祖様にご挨拶し、「今年もどうぞ見守ってください。」と祈ります。その時にお供えするこのチャレサンと言うお供え料理を準備するのが、見ていて本当に大変です。旧正月の前日となると、各家庭の「ミョヌリ(お嫁さん)」たちは義実家へ帰省し、丸1日準備に追われます。

現在ではあらかじめ作って販売されているお供え物もあるのですが(開封してそのままお皿に並べるだけ)昔はそんなの売っていなかったため、すべて手作りでした。雪降る極寒の韓国で、お湯も沸かさないと無い時代のミョヌリ(お嫁さん)たち。私たちのおばあさんの時代には、さぞ準備が大変だったと思います。用意する料理の品数も、今と違い半端なく多かったようです。このチャレサンも、時代の変化によって随分と簡素化されました。

さらに現在は、チャレ業者というものも目立ってきて、都会の方では思った以上に需要があるみたいです。チャレ業者は、すべてのお供え物を作って、上の写真のように綺麗にセットして、終わったら回収に来てくれるというとっても便利なサービスです。韓国らしく、合理的ではないですか?

我が家の場合は田舎の農家なので、ある野菜を利用して、キムチは一から作ります。あと、チヂミとトック(1月1日の朝に食べるお餅スープ)の仕込み、あとは買ってきたものを切ったりアレンジしてお皿に並べて、チャレサンの完成です。これ以外にも親戚が集まるという事で、食事の準備をしないといけないのです…。わかめスープや、おかず、おつまみなど。その後はお皿洗いを含む後片付けもありますし、親戚の人数が多いとなかなか大変です。

チャレのお辞儀は男性の仕事?ミョヌリ(お嫁さん)はチャレしません。

チャレの準備が出来たら、お辞儀をするのですが、基本的には男と本家筋のお嫁に行く前の女の子だけがするので、ミョヌリ(お嫁さん)たちはしません。お辞儀はご先祖様には2回半、おじいさんおばあさんにするとき(生きている方)には1回半ですと長ズボンを着用して、靴下もはきます。ミョヌリ(お嫁さん)は立って、その様子を見ています。

チャレが終わった後には、ご先祖様と一緒に食事をします。ここで、トック(お餅のスープ)が出されます。食事が終わると男性は、ご先祖様が眠っているサンソと言われるお墓(山の中にありぽこんっと盛り上がっているのですぐ分かります。)に行きます。お墓が近ければいいですが、2時間も3時間も離れた場所にある方や、険しい山の中にある方は大変です。そして、父方のお墓と母方のお墓の両方を回ったり、雨が降ろうと雪が降ろうと、ご挨拶は欠かせないので、この日は男性も忙しいです。その間に、女性はチャレの後片付けをしてもらいます。

チャレが終わったら、残りの旧正月休み期間は何をするの?

チャレが終わったら本家でお酒を飲んだり、釣り行ったりと、好きなことをして過ごします。「するとミョヌリ(嫁)の実家には行けないの?」と疑問に思うかもしれませんが、お正月のチャレが終わると、お嫁さんの方の実家へ行く方が多いですよ。

我が家ではお正月の休みの間、家族みんなでカキ焼きしたりBBQしたり、みんなでお酒を飲みます。それに、旧正月の数日後くらいに、チェサ(法事)があるので、何度も行き来をしなくて良いように、旧正月の翌日にチェサをするようにしています!韓国は日本に比べて牡蠣の値段が安く、質も良いので、ぜひ食べてほしいです。


韓国へ嫁ぐと大変?嫁姑バトル(嫁いびり)はある?

「韓国にお嫁さんとして行くと、苦労ばかりで後悔するよ!」という風にブログに書いたのが、私の先輩の奥さん(日本人)です。それで、「韓国に来て結構苦労しているみたいですね。先輩と日本に行って住んだらどうですか?」と聞いたところ、「そういう風に書くと、ブログに訪れる人が増えるから、わざと大げさに書いておいたんですよ。」と言っていました。

このブログを始めてから、「韓国人の彼氏と長くお付き合いをしています。親戚付き合いが大変そうで、このまま結婚まで踏み切っていいのか迷っています。辞めた方が良いですか?」と言う相談を受けます。う~ん。日本人と結婚し日本でお嫁さんになっても、同じような苦労をする可能性はあります。韓国へ嫁ぐと苦労する、というのは全ての人に当てはまるわけではありません。義実家のみなさんとの相性、付き合い方、嫁ぐ方の性格(感じ方や言葉の受け取り方)、いろんな要素が重なります。だから、嫁いで入り込まないとその答えは分からないため、あなたの旦那さんになるかもしれない韓国人の彼氏が、誠実で優しければ、結婚したらどうですか?と答えています。

韓国の旧正月遊び、「ユンノリ」で金を掛ける!(笑)


ほとんど日本のサイコロ遊びと変わりません。「ユッ」という棒を投げて、出た目の数だけ進めるというもので、細かいルールはありますが。この「ユッ」は結構高く投げるものなので、飛んでくることがあり、サイコロよりも怖いです(笑)我が家では、何ウォンかお金をかけてユンノリすることもあって、久しぶりに会う親戚と楽しいひと時を過ごしています。

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